「HTMLってよく聞くけど、何から始めればいいの?」――そんな疑問を抱えている初心者の方に向けた入門ガイドです!
HTMLはWebページを作るための基本的な言語ですが、タグがたくさんあって難しそうに感じるかもしれません。
そこで本記事では、初心者でも30分で理解できる「基本タグ10選」を厳選し、ひとつひとつ丁寧に解説します。
読み進めるだけで、HTMLの基礎が自然と身につき、簡単なWebページが自分の手で作れるようになりますよ。
これからWeb制作を始めたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
HTMLとは?基本をざっくり理解しよう
HTMLの役割と重要性
HTML(HyperText Markup Language)は、Webページの「構造」を作る言語です。
たとえば「ここは見出し」「ここは画像」といった指示をブラウザに伝える役割を担っています。
HTMLがなければ、Webページはただのテキストの羅列になってしまいます。
CSSやJavaScriptとの違い
- HTML:構造(文章や画像の配置など)
- CSS:デザイン(色やレイアウト)
- JavaScript:動作(動きや機能)
HTMLは家の「骨組み」、CSSは「内装」、JavaScriptは「電気や配線」に例えるとわかりやすいです。
Webページはどうやって表示されるの?
- ブラウザがHTMLファイルを読み込む
- タグに基づいて構造を解釈し、画面に表示する
- 必要に応じてCSSやJavaScriptも読み込まれる
HTMLタグの基本構造
HTMLタグの書き方(開始タグと終了タグ)
HTMLタグは、<タグ名>
と </タグ名>
で囲むのが基本です。
<p>これは段落です。</p>
一部のタグは閉じタグが不要です(例:<br>
, <img>
)。
属性(attribute)とは?
タグには追加情報を設定できます。これが属性(attribute)です。
<a href="https://example.com">リンク</a>
よく出てくるタグ構造のパターン
基本的なHTMLの構成は以下の通りです。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>ページのタイトル</title>
</head>
<body>
<h1>見出し</h1>
<p>本文</p>
</body>
</html>
初心者が最初に覚えるべきHTMLタグ10選
1. 見出しタグ(<h1>
〜<h6>
)
役割:
Webページの構造を示す見出しを設定します。<h1>
は最も重要な見出しで、数字が増えるにつれて階層が下がります(見た目は小さくなります)。
書き方:
<h1>トップの見出し</h1>
<h2>セクションの見出し</h2>
<h3>小見出し</h3>
表示イメージ:
<h1>
:大きく目立つタイトル<h2>
:中見出し<h3>
以下:章の中の小見出し
2. 段落タグ(<p>
)
役割:
文章のまとまり(段落)を示すのに使います。
書き方:
<p>これは段落の文章です。</p>
表示イメージ:
- テキストが1行分の空白で区切られて表示されます。
- 複数の
<p>
があれば段落ごとに間が空きます。
3. 改行タグ(<br>
)
役割:
1つの段落の中で、途中で改行したいときに使います。終了タグは不要です。
書き方:
こんにちは。<br>今日はいい天気ですね。
表示イメージ:
こんにちは。
今日はいい天気ですね。
4. 強調タグ(<strong>
と <em>
)
役割:
文章の中の強調したい部分に使います。<strong>
は太字、<em>
は斜体(または視覚的な強調)になります。
書き方:
<p><strong>重要</strong>なポイントはここです。</p>
<p><em>特に注目</em>してください。</p>
表示イメージ:
- 重要なポイントはここです。
- 特に注目してください。
5. リンクタグ(<a>
)
役割:
別のWebページやファイルへのリンクを作ります。
書き方:
<a href="https://example.com">こちらをクリック</a>
表示イメージ:
6. 画像タグ(<img>
)
役割:
Webページに画像を表示させます。閉じタグは不要です。
書き方:
<img src="photo.jpg" alt="風景写真">
src
属性:画像のファイル名やURLを指定alt
属性:画像が表示できないときの代替テキスト
7. リストタグ(<ul>
, <ol>
, <li>
)
役割:
箇条書き(順序なし)や番号付きリスト(順序あり)を作成します。
書き方:
<ul>
<li>りんご</li>
<li>バナナ</li>
</ul>
<ol>
<li>手順1</li>
<li>手順2</li>
</ol>
表示イメージ:
- りんご
- バナナ
- 手順1
- 手順2
8. 表(テーブル)タグ(<table>
, <tr>
, <td>
)
役割:
行と列で構成される表(テーブル)を作成します。
書き方:
<table>
<tr>
<td>名前</td>
<td>年齢</td>
</tr>
<tr>
<td>太郎</td>
<td>25</td>
</tr>
</table>
表示イメージ:
名前 | 年齢 |
---|---|
太郎 | 25 |
9. 入力フォーム関連タグ(<form>
, <input>
)
役割:
ユーザーが情報を入力できるフォームを作成します。
書き方:
<form>
名前:<input type="text" name="name">
<br>
<input type="submit" value="送信">
</form>
表示イメージ:
- 名前:[______]
- [送信]ボタン
10. 区切り・装飾用タグ(<div>
, <span>
)
役割:
CSSでスタイルを適用するための「囲い」を作る汎用タグです。<div>
はブロック要素、<span>
はインライン要素。
書き方:
<div style="background-color: #f0f0f0;">
<p>このエリアは背景色付き</p>
</div>
<p><span style="color: red;">赤い文字</span>の一部だけ装飾</p>
表示イメージ:
- 背景色がついたボックス
- テキストの一部だけ赤色に強調
HTMLタグの使い方【実践例あり】
サンプルコードで理解する基本レイアウト
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>サンプルページ</title>
</head>
<body>
<h1>ようこそ!</h1>
<p>これはサンプルページです。</p>
<a href="#">リンクはこちら</a>
</body>
</html>
HTMLで簡単なWebページを作ってみよう(実践編)
ステップ1:HTMLファイルを作成する
メモ帳やVSCodeを開いて、新しいファイルを作成し、次の内容を貼り付けます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>はじめてのWebページ</title>
</head>
<body>
<h1>こんにちは!</h1>
<p>これは自分で作ったHTMLページです。</p>
<img src="image.jpg" alt="画像の例">
<a href="https://example.com">リンク先</a>
</body>
</html>
ステップ2:ファイルを保存する
index.html
という名前で保存してください。
ステップ3:ブラウザで開く
保存したファイルをダブルクリックすれば、ブラウザでページが表示されます。
よくある初心者のつまずきポイント
タグの閉じ忘れ・入れ子のミス
間違った例:
<p><strong>太字</p></strong> <!-- NG -->
正しい例:
<p><strong>太字</strong></p> <!-- OK -->
ブラウザでうまく表示されない原因
- スペルミス
- タグの開閉ミス
- 入れ子の順番ミス
HTMLだけでは見た目が整わない理由
HTMLはあくまで「構造」を定義するだけ。見た目の装飾はCSSが担当します。
まとめ:30分でHTMLの基礎をマスターしよう
今回覚えた10個の基本タグのおさらい
<h1>
〜<h6>
(見出し)<p>
(段落)<br>
(改行)<strong>
,<em>
(強調)<a>
(リンク)<img>
(画像)<ul>
,<ol>
,<li>
(リスト)<table>
,<tr>
,<td>
(表)<input>
,<form>
(フォーム)<div>
,<span>
(区切り)
次に学ぶべきステップ(CSSやJavaScript)
- CSSでWebページをおしゃれに
- JavaScriptで動きやインタラクションを加える
- サンプルページを模写してスキルアップ!
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